3年生、夏物語2022 vol.2 バスケットボール女子 不完全燃焼のまま終われない。ウインターカップに向けて再起を誓う大分

2022/08/09
  • 高校総体

 また、攻撃においては代えの利かないポイントガードの欠場が痛かった。大分の攻撃の始まりは、ポイントガードがドリブルで相手を引き付けパスで崩すパターンが基本であったため、得点力が落ちたのは否めない。ただ、その状況で2年生のポイントゲッター緒方梨乃が奮闘した。力強いドライブからシュートを果敢に決め、両チーム最多の25点を決めた。緒方は「セットオフェンスから点が取れたし、全然やれると思った」と全国でも通用することを示した。

 

 2年生の活躍に刺激を受けた3年生は再起を誓う。岐津は「1対1で負けないことが大事」と話し、急きょポイントガードの役割を担った長尾夢良は「一人に頼り過ぎないチームにならなければいけない。個人としては3ポイントシューターとして確実に点を取りたい」と明確な課題が見つかった。

 現3年生は新型コロナウイルスの影響を大きく受けた学年だ。1年時は全国高校総体が中止となり、2年時は新型コロナウイルスの影響で県予選出場を辞退、3年生になってようやくつかんだ全国高校総体はベストメンバーがそろわずに終わった。だからこそ高校最後の大舞台となる全国高校選手権大会(ウインターカップ)に向けての思いは強くなった。まずは県予選を突破し、全国高校総体でかなえることができなかったベスト8を目指す。

 

両チーム最多の25点を決めた緒方梨乃

 

 

(柚野真也)

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