県高校総体特集 サッカー男子③ 指導陣が一新した大分西、ゴールへの意識高まる

2021/05/26
  • 高校総体

 22 日から開催したサッカーの県高校総体は2回戦までが終了し、第1シードの大分鶴崎らが順当に勝ち進んだ。4月に指導陣が一新した第3シードの大分西は、初戦の難しさを感じながらも3-0で日出総合に勝利。「選手は焦らずに最後まで集中してプレーしてくれた。相手の粘りもあり、試合の内容は厳しいものだったが、苦労して勝ったことが次につながる」と黒木一輝監督。2013年以来の全国高校総体出場に向けて、まずまずのスタートを切った。

 

 黒木監督が求めるのは「ゴールの意識」。赴任して2カ月弱で前任者のパスサッカーを踏襲し、ゴール前の仕掛けに取り組んだ。最前線の佐々木碧央(3年)へのパスが攻撃のスイッチとなり、溝口飛和(同)ら2列目の選手とのコンビネーションで中央突破を図る。溝口は「中を崩せばゴールに直結するし、相手が中央を意識すればサイド攻撃も生きる。僕と碧央でこじ開けたい」と話す。

 

 初戦では中央を固める相手に対し、溝口があくまでも真っ向勝負を挑んだのには、中学の頃まで一緒にプレーした屋敷優成(大分トリニータU-18)の存在があった。プロデビューし、来季の契約を射止めた元チームメートと試合前に話し、大きな刺激を受けた。「ずいぶん先を越されたが負けられない。全国で活躍して、同じ立場になるためにはレベルの高いプレーをしなければと思った」(溝口)。これまでバランスを考えてプレーすることを優先していた溝口に強引さが戻った。

 

ゴールへの意識が高くなった大分西

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ