#スポーツのチカラ 県高校総体 テニス女子 全力で駆け抜けた3年間 台百華(福徳学院)

2020/08/03
  • 高校総体

 競技生活の集大成の場となった県高校総体では、左右に振られても粘り強く、正確なストロークで打ち返すスタイルを貫いた。勝ち上がった準々決勝からの3試合は後輩との対戦が続いた。手の内を知り尽くす相手とのラリー戦は長丁場となり、決勝戦では体力の消耗とともに力尽きた。試合後に曜日監督から掛けられた言葉に涙がこぼれた。「全国の舞台に立てなかったが3年間頑張ってくれた。この経験を次の人生に役立ててほしい」

 

 台は次のステージで看護師を目指す。小さい頃に交通事故で大きなけがをしたときに、入院先で優しく看護してくれた「ナースに憧れた」。高校入学時に、テニスをするのは3年間と決めていたからこそ、全力で走り抜けることができた。「思い残すことはない。この先につながるいい経験ができた」。一点の曇りもない、すがすがしい笑顔だった。

 

曜日崇監督(右)と笑顔でテニスを終えることができた

 

 

(柚野真也)

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