#スポーツのチカラ 県高校総体直前特集 馬術

2020/06/26
  • 高校総体

 学校が休みの日は朝から厩舎に来て、馬を世話する。実際に乗馬するのは60分程度だが、帰宅するときは夕暮れ。「馬と触れ合い、コミュニケーションを取ることで分かり合えることは多い」と野上。同じ空間で同じ時間をどのくらい過ごしたかで“阿吽(あうん)の呼吸”が培われる。障害を飛び越えるときにタイミングが合わないこともあるが、馬が自主的に飛び越えることがある。「信頼関係があると馬が助けてくれる」(野仲さん)からだ。

 

 馬の世話に明け暮れた3年間だったが、袋尻は「人に対しても思いやりを持って接することができるようになった」と話し、松田は「楽しい時間を馬と一緒に過ごせた」と振り返る。集大成の場となる県総体が終わっても、馬の世話は続けるつもりだ。これまて築いてきた馬との絆が、3年生にとってかけがえのない宝となった。

インターハイ出場はかなわなかったが県総体で優秀の美を飾る

 

 

(柚野真也)

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