大分雄城台高校・野上優愛 最初で最後のインターハイ 狙うは県記録更新

2017/07/21
  • 高校総体

 

 新記録を狙いたい! そう意気込んで挑んだ九州高校体育大会北九州予選の女子円盤投げ決勝。出場23人中でただ1人40mを超え、インターハイ出場への切符を手にした。

 

 野上優愛は多彩な競技歴の持ち主だ。小学校から陸上を始め、短距離の選手として注目を集めた。中3の終わりにやり投げのジュニア種目となるジャべリックスローという競技に出会い、やり投げへ転向する。しかし、高校1年の10月に肘を痛め、同じ投てき競技でも肘をそれほど使わない円盤投げの選手へと再び転向する。

 

 円盤投げでは、これまでの陸上経験が生きている。その1つがターンスピードだ。短距離出身の野上は瞬発力があり、男子並みのスプリント力と遠心力で飛距離を伸ばしている。また、投てきの際には腕を高いまま維持できる筋力があり、振り切ることができる。

 

 経験が浅く安定感に欠けるが、それを補って余りある爆発力が野上の武器だ。「初めてのインターハイなので、緊張やプレッシャーはあるけれど、自分らしく投げたい」と自信を示した。1投目から40mを超えることができれば、自己ベスト42m49の更新への期待は高まる。

 

「円盤投げはマイナーな競技だけど、記録を出すことでたくさんの人が応援してくれるようになるところが好き」と笑顔で語る野上に気負いはない。

 

 

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