明豊高校 大分剣道界に新風を吹かせたルーキー軍団、2回目の全国へ

2017/07/06
  • 高校総体

 

 創部1年目にして県内主要大会3冠の記録を打ち立てた。昨年の前人未到の快挙が記憶に新しい明豊高校剣道部。チームを指揮するのは、2008年の全国高校総体で日田高校を念願の日本一に導くなど、県高校剣道界の名伯楽として知られる岩本貴光総監督だ。

 

 2013年に別府大学へ指導の場を移し、2016年から付属となる明豊高校での監督も兼任。華々しい経歴を持つ監督の指導を仰ぎたいと、志高き1年生剣士が県内外から集まり、瞬く間に県トップへと躍り出た。

 

 そしてこの春、新たに2期生が加わったメンバーは1・2年生を合わせて17名。今夏のインターハイでは、予選リーグで敗退した昨年の悔しさを晴らすべく全国制覇を目指す。

 

 「高大連携」という恵まれた環境も強さの秘密で、活動場所は別府大学の剣道場。大学生と剣を交えることで、精神面での学びも多くあるという。道場に掲げられた横断幕にふと目をやると、力強い「破天荒」の文字。岩本総監督にとってその言葉が持つ意味は多く、「剣道を通じて新しい道を切り開く」という想いも込められているという。

 

 まさに破天荒の3文字に明豊剣道部の歩みが凝縮されているようだ。大分の剣道界に吹き込んだ新風を全国の舞台でも巻き起こしてほしい!

 

若いチームを引っ張るキャプテンの伊藤勇太朗(2年) 

 

注目選手

 

釘宮拓海(2年) 

166㎝と小柄だが、今後の体づくりも含めて伸びしろのある選手。個人戦でもインターハイ出場を決めた高い攻撃力に期待。「1つでも上の結果を残せるよう、稽古に励みます」

 

 

中尾泰真(2年)

大阪菫中学から高い志を抱き、明豊高校へ入学。芯が強く、一瞬ともぶれない勝利への思いが確かなプレーにつながる。「昨年の経験から自分自身の課題が明確に。今年は100%の力を出しきりたい」

 

 

(塩月菜央)

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