弓道男子 大分工業 理路整然とした思考で射抜く

2019/08/04
  • 高校総体

全国高校総体の目標

昨年のベスト16を超える

 

 6月に行われた弓道の県高校総体で接戦を制し、見事連覇を達成した大分工業。苦しい戦いを勝ち抜いたことは選手たちにとって大きな自信となった。

 

 全国高校総体に出場するのは3年生5人と2年生2人。突出した力を持つ選手はいないが、個々の能力は総じて高く“穴がないチーム”といえる。7月の全九州高校体育大会は予選落ちに終わったが、田中勉監督は「良いところも悪いところも見極めることができた。選手たちが今のレベルを理解できたのは大きな収穫」と焦りはない。

 

 全国総体での目標は、昨年のベスト16を超えること。現在はその目標達成のために、理論的な弓道に磨きをかけている真っ最中だ。「なぜ外れたのか」「的中率を上げるためにはどうしたらいいのか」「どうやったら勝てるのか」―。選手たちは田中監督指導の下、一つ一つを分析し、“なぜ”を自分の口で説明できるようになるまで徹底的に考える。

 

 「根性論や精神論を否定するわけではないが、他と同じことをやっていても勝てない」(田中監督)。少ない練習量でも理屈を理解し、集中して練習に取り組むことで効果的に成果を上げることができるという。その考えが間違っていないことは、県高校総体連覇などの結果が証明している。

 

 3年生にとっては最後の大会。チームを引っ張る主将の山崎大空(3年)は「チームワークを意識して、全員で勝ちに行きたい」と力強く話す。理論的な弓道を武器に、部員一丸となって8強入りに挑む大分工業の躍進に期待したい。

 

突出した選手はいないが穴のないチームとなった 

 

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