全国高校バスケットボール選手権大会・男子 別府溝部学園 大きく成長できた初の全国大会

2018/12/27
  • 冬の全国大会

 2回戦は全国高校総体19回、ウインターカップ22回の優勝を誇る能代工との試合。監督も選手も待ち望んでいた一戦だった。末宗監督は「能代工に勝つことで全国に溝部学園の名を示すチャンスと思っていた」と話し、真栄田・龍・デビン(3年)は「自分たちがどれだけ通用するか楽しみだった」と気を引き締めた。試合序盤は能代のオールコートディフェンスを崩すことができず苦しんだが、ポイントガードの島袋琉太と島袋琉希(1年)の兄弟が打開し、大きく点差を広げさせなかった。大黒柱のフセインのファウルが重なりベンチにいる間も、守備の強度を高めて接戦に持ち込んだのは大きな成長の証だ。初戦と異なり、自信を深め、選手の動きが良くなったことも大きかった。能代工相手に最後まで互角に競り合い、堂々としたプレーは全国初出場のチームとは思えないものだった。「最後は全国の舞台で修羅場を経験した数の違いが出た」(末宗監督)が、今後に大きな期待を抱かせる試合となったのは間違いない。

 

 試合後は全員が悔し涙を流した。島袋琉太は「負けたのは悔しいが、最高のチームで最高の舞台でバスケができたことを誇りに思う。後輩には来年もこの舞台で今年以上の成績を残してほしい」と下級生に思いを託した。末宗監督は3年生に「ここまで頑張ってくれた。ありがとう」とねぎらい、1、2年生には「この日をターニングポイントにしよう。一日一日を大切にして、みんなで成長しよう。俺たちは全国で勝つためにバスケをしている。今日の悔しさは来年ここで晴らそう」と呼び掛けた。

 

全国での厳しい戦いを経て、大きく成長した溝部学園

 

(柚野真也)

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