大分工業高校 攻め勝つサッカーで次こそ優勝

2018/10/15
  • 冬の全国大会

全国高校サッカー選手権大会特集(2) 大分工業高校

 

 第97回全国高校サッカー選手権大会(選手権)への出場権を懸けたた戦いが10月20日に始まる。今年も混戦は必至。ここではシード校を中心に注目校に迫る。第2回は「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2018 OFAリーグ」(OFAリーグU-18)で負けなしで首位を走る大分工業。

 

 2月の県高校新人大会、6月の県高校総体でも優勝候補に挙げられた大分工業だが無冠が続く。1年かけて争われるOFAリーグU-18では、攻撃力を見せつけ首位を走っており、今大会こそはとの思いは強い。キャプテンの矢野達也(3年)は「期待されながら結果を出せず悔しい思いをした。これが僕たち3年生にとって最後のチャンス。最後は勝ちたい気持ちが強い方が勝つ。絶対に優勝したい」と決意を口にした。

 

 OFAリーグU-18(17節終了時点)では、15試合を終えて11勝2分2敗と首位を走り、総得点数44はリーグ1位。絶対的なエース矢野を筆頭に、サイドから決定機を演出する後藤滉稀(3年)、攻撃センスのある高野康巳(2年)らタレントぞろい。これまでの試合は失点してもそれ以上の得点を奪い返す“殴り合い”の試合を得意としてきたが、友成義朗監督は「点は取れるので、どう試合を組み立てるかが課題」と話す。

 

 相手を圧倒するあまり攻撃が前のめりになり、不用意なパスからカウンターで失点することが多かった。選手権に向けて修正を施す友成監督は「ボールを奪われても中盤でプレスをかけて、2次攻撃ができるようになればいい」と、あくまでも攻め勝つサッカーを貫く覚悟だ。

 

 守備陣を統率するセンターバックの島津悠揮(3年)は、「前線や中盤がプレスをかけてパスコースを限定してくれればインターセプトがしやすくなる。引いて守るのではなく、攻撃的な守備でカウンターにつなげたい」と監督の意図を理解している。攻守一体となった攻撃的サッカーで、今度こそ頂点を目指す。

 

守備陣の踏ん張りが優勝を手繰り寄せる

 

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