大分商業高校 下川菜々子 努力を積み重ね花開く

2017/11/08
  • 冬の全国大会

 高校3年間、部活動に励み、精一杯の努力を続けた3年生。それぞれの競技で高校最後の晴れ舞台を目指し、県予選を戦った。一つひとつのプレーに歓声がわき、ゲームセットで悲鳴のような声が響く。ここでは敗者が多数だ。全国大会への切符を手にするまでの道は険しい。負けて涙を流す者、全てを出し切り笑顔を見せる者。そんな3年生の姿を追った。

 

大分商業高校バレーボール部

下川菜々子

ポジション:ミドルブロッカー

学年:3年

身長:178cm

最高到達点:295cm

出身中学校:滝尾中学校

 

 全日本バレーボール高等学校選手権(春高バレー)県代表決定戦で、大分商業高校は東九州龍谷高校(東龍)に敗れ準優勝に終わった。今夏のインターハイで日本一に輝いた東龍の壁は高く厚かったが、王者を苦しめた。大分商業の攻守の核となったのが178cmのミドルブロッカー・下川菜々子だった。

 

 背が高くて顔が小さく、手足が長い。モデルのような姿の高校3年生。その美しい高校生はコートに立つと、上下左右に飛び跳ね躍動する。誰よりも泥臭く、ボールを追うスタイルは高校に入って培われた。

 下川は中学の部活でバレーボールに出会った。当時のバレーボール部には専門の指導者がいなかったこともあり基礎基本を習得できずにいた。ただ、それを補って余りあるほどの身長と身体能力が認められ、中学3年で県中学選抜チームに選出され、本格的にバレーボールに打ち込むようになる。

 

長身ミドルブロッカー・下川(背番号2)

 

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