冬の主役たち(1) バスケットボール 後藤有輝(別府溝部学園3年)& 梶西未知(大分3年)がチームを勝利に導く 【大分県】

2022/12/21
  • 冬の全国大会

 大分中学に女子バスケ部ができたのが2015年、その3年後に高校でも創部し、中高一貫で強化してきた。3期生の梶西は高校1年生の頃からコートに立ち、2年時には大黒柱として悲願のウインターカップ出場を経験した。楠本哲二監督は「梶西がいるといないとでは全く別のチームになる。コート上の監督」と絶大な信頼を寄せる。

 

 空間把握能力に優れた梶西は、わずかに空いたスペースに絶妙なタイミングでパスを送り、味方の得点をアシストする。40分通した試合展開を考え、自ら得点も狙うことで相手のマークを分散させることもできる。「中学からの6年間でゲームの組み立て能力は高くなった。仲間に頼ることでアシスト数が増えた」と自分の成長を感じている。

 

 今夏の全国高校総体は体調不良で出場できなかっただけに、最後の全国舞台への思いは誰よりも強い。ウインターカップで「毎試合25得点20アシストを狙う」と、これまで目標数値を挙げなかった梶西が明確な数値を弾き出したのは、チームを勝利に導きたい思いの現れだ。「少しでも長く、このチームでバスケをしたい」と「6年間の集大成」への思いは強い。

 

勝利に導くプレーを誓った梶西未知

 

 

(柚野真也)

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