大分工業高校 “3年力”を結集し番狂わせを狙う

2017/10/27
  • 冬の全国大会

全国高校ラグビー大会県予選大会

注目校紹介(1)大分工業高校

 

 高校ラグビーの聖地・花園を目指し熱戦が続く全国高校ラグビー大会県予選大会が佳境を迎える。32年連続56回目の花園出場を狙う大分舞鶴高校が圧倒的な強さを誇るが、今春に7人制ラグビーで大分舞鶴を破った大分東明高校は力をつけ、第3シードの大分工業高校も虎視眈々と優勝を狙う。

 

 絶対王者の大分舞鶴、目覚ましい躍進を見せる大分東明。その2校に食らいつこうとしているのが秋季錬成会で第3シードを勝ち取った大分工業だ。今大会も目の前の試合に全力を尽くすが、見据えているのは大分東明であり、その先にいる大分舞鶴だろう。

 

 順当に勝ち進めば準決勝で大分東明と戦うことになる。大敗を喫した県高校総体の雪辱を果たしたい。安東宏明監督は「東明の早い試合運びに巻き込まれたら敵わない。そうならないためにはフォワードの頑張りが必要。勝負はいかに攻撃を止め、自分たちのペースに持っていけるか。“試合の入り方”にかかっている」と対策を練る。

 

 大分工業自慢のフォワードは、三浦芳弘コーチが徹底的に鍛え上げ、上々の仕上がりだ。ポイントができるとすぐに駆けつけ、ボール獲得のために密集の中に飛び込むことができるフォワードリーダーの髙村怜央(3年)を中心に、伝統のフォワード戦に持ち込み、力で押し切りたい。

 

 高校時代に大分舞鶴で日本一を経験している安東監督は、「技術だけでなく選手のモチベーションも試合を大きく左右する」と話す。その意味では大分工業はいい状態にある。けがで離脱していたスタンドオフの壹岐拓哉(3年)、縦突破に定評のあるセンター柚野聖太(3年)の復帰は、バックスの戦力的にはもちろん精神的にも良い影響を与えている。

 

 先発もリザーブも全て3年生チームの大分工業。高校3年間の集大成としてチームは一丸となっている。彼らの底力が湧き出たとき、驚きの試合展開を見せてくれるかもしれない。

 

チーム一丸となり雰囲気は上々だ

 

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