大分工業高校 全員バレーで狙うは2年ぶりの王者奪還

2017/10/25
  • 冬の全国大会

バレーボール男子 春高バレー県予選(2)

 

 優勝候補の別府鶴見丘高校の対抗馬として一番に名前が挙がるのが大分工業高校だ。過去の全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)の県代表決定戦では、決勝で幾度となく別府鶴見丘と対戦している。今大会は2年ぶりの王者奪還に挑む。

 

 他校が1・2年生中心であるのに対して、大分工業は3年生が主体のチームだ。2年前の春高バレーでコートに立ったのがキャプテンの首藤俊輝(3年)だ。全国大会でしか味わえない独特の雰囲気と高揚感を肌で感じた経験は、いまも体に染みついている。「あの舞台へもう一度」という思いは誰よりも強い。

 

 同校OBの江崎裕之監督は「3年前に僕が赴任してきてから今の3年生と一緒に戦ってきた。1年生の時から育ててきた成果がようやく出ている」とチームの成長を語った。その中でも特に成長著しいのがサウスポーの戸澤圭一朗(3年)だ。この3年間で攻撃の幅が広がり、県内屈指の選手となった。

 

 試合に出られない3年生の存在もチームを後押しする。「遠征にいけなくても、くさらず愚直に取り組んでいた姿をみんな見ている。彼らを全国大会に連れていく!という思いをみんなが共有している」と江崎監督。練習でも試合でも率先してメンバーを支える控えも含めた「全員バレー」で優勝奪還を狙う。

 

2年前に春高バレーのコートに立った首藤俊輝(3年)

 

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