冬の全国大会特集 サッカー女子 原点回帰の柳ケ浦、全国で完全燃焼

2021/12/07
  • 冬の全国大会

 全日本選手権に向けて原点回帰することに迷いはなかった。高い位置から強度の高い守備でプレッシャーをかけ、ボールを奪えば躊躇(ちゅうちょ)なく縦パスを入れるスタイルを加えた。例年は両サイドにスピードとパワーのある選手を配置するが、片方のサイドはスピードを重視し、もう片方はパスワークで崩して展開する今年のチームの特徴を残し、これまでのスタイルに移行することで、戦術の浸透はスムーズだ。川添は「九州では勝ち切れなかったが、今はやることが明確になった。チームの雰囲気は良く、気持ちも乗っている」と手応えを感じている。

 

 前線の安倍乃花(3年)と松木葵(2年)の170センチの長身コンビは好調で、サイドからのクロス、セットプレーから得点を取る形ができ、川添の精度の高いキックから決定機を作り出せている。課題だった守備は運動量を増やして1対1の局面で上回り、カバーする意識も高めて、無駄な失点は少なくなっている。目標は日本一と高いが、まずは前大会と同じく初戦突破して、勢いづけたい。

 

目標は高く、日本一

 

 

(柚野真也)

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