春の高校バレー 一枚岩となった3年生が引っ張る東龍 日本一まで、あと2つ

2020/01/09
  • 冬の全国大会

 後藤のようにコートでチームを支える者もいれば、ベンチから常にコーチングの声を掛け続ける岡部紗弥ら3年生の存在は大きい。昨年のチームに比べ、高さや技術、フィジカル、メンタルも落ちる。ただ、今年のチームは選手同士が声を掛け合い、コミュニケーションを絶やさない。「1年生は緊張がバレないようにしているけど顔が強ばっていた」と感じた岡部は、プレッシャーを背負わせないように笑顔でたわいない話をして和ませた。

 

 そんな上級生の支えがあって1年生は伸び伸びとプレーしている。新改は自信を持ってトスを振り分け、佐村真唯(1年)が持ち味の強烈なスパイクを叩きこむ。竹内監督も相手の流れを遮断するタイムアウトと選手交代で落ち着いたベンチワークを見せる。チームの余力はまだまだあり、ピークは準決勝、決勝で到達しそうだ。次の相手は2年連続決勝で敗れた金蘭会(大阪)。宿敵を倒し、2011年以来の日本一を目指す。荒木は「どんな勝ち方でもいい。日本一になる」とチームの思いを代弁した。

 

一体感がチーム力を高める

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ