バサジィ・フットサル 個の力を出し切る戦い 開幕3連勝で首位

2019/06/12
  • バサジィ大分

 しかし、新加入選手が加わり、チームとしては機能しているとは言い難い。連係が合わずパスミスが多く、ボールの収まりどころも定まらない。それでもボールを持てば仕掛け、最終局面では泥臭く体を張ってブロックする。目の前の相手と勝負し、抜けなければパス、抜かれたらカバーに入る。シンプルだから分かりやすい。チーム設立当初から在籍する仁部屋和弘が「今季は個とカウンターのチーム」と言うように、全員でしっかり守り、攻撃に転じればゴールめがけて一目散に走る戦い方が、現時点のチームには合っているようだ。

 

 序盤戦は手探りのチームが多く、戦い方が浸透するまで時間を要する。伊藤監督はその状況を逆手に取り、まずは個の力を最大限に使う戦い方で選手を気持ちよくプレーさせ、そこから戦術を落とし込むのだろう。「始まったばかり。浮かれてはいられない。まだまだ先は長い」と話したが、勝って課題を修正できることはポジティブな要素だ。まずは地ならしの段階であり、徐々に2対2、3対3とコンビネーションを高め、チームとしての戦い方を示していくはずだ。個々の良さを生かしながら、チーム力をつけていくのか。このあたりが今後の課題となりそうだ。

 

選手ありきで戦い方を組み立てる伊藤雅範監督

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ