バサジィ・フットサル 序盤戦のサプライズを読み解く

2018/07/18
  • バサジィ大分

 新加入の上福元俊哉とレイチが務める、相手ゴールに一番近いポジションにいるピヴォがフィットしてきたのも、今後に向けての好材料だ。ともに身長180cmを越える屈強な体を生かしたポストプレーで、前線でボールを収め、仲間の攻撃を促す。「何千回も何万回も練習してきた形」という上福元が得意の、相手を背負いながらの“反転シュート”が北海道戦では鮮やかに決まり、「分かっていても止められなかった」と相手指揮官は舌を巻いた。伊藤監督も「Fリーグトップのピヴォがウチにはいる」と称賛する。「素晴らしいピヴォを生かすためにも、今後はボールの運び方をテーマにしたい」と話し、魂のハードワークに加え新たなモチベーションを与えることで、選手たちの意欲をかき立てようとしている。

 

 これから先、特に消耗の激しい夏場にこのスタイルを継続できるか分からないが、選手の個性や能力を理解した上で、それに見合ったフットサルをするだろう。伊藤監督は次なる一手を考えており、「クラブに補強のお願いをしている」とさらなる戦力アップを図り、夏場を乗り切る算段だ。今季は半分以上の選手を入れ替え、チーム内の競争が増したことで、練習から活気があふれ序盤戦の勢いにつながった。今後も夏場の補強で競争はさらに加速し、戦力の底上げという点で最高の起爆剤となるだろう。

 

前線で起点となる上福元俊哉

 

(柚野真也)

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