バサジィ・フットサル 仁部屋和弘インタビュー「勝利こそすべて」

2018/02/25
  • バサジィ大分

勝つことでしか道は開けない

 

——この経験は今後どのように生かされていくのでしょうか?

 正直、負けて得るものはない、というのが僕の考えです。リーグ戦で最下位になったことも、AFC選手権で優勝できなかったことも。悔しい経験を忘れないで次に生かすという考えもありますが、僕は勝つことで道は開けると思っています。勝利にこだわり結果を追求する。そこに集中したいです。

 

——「勝利こそすべて」という考えは、いつ頃から芽生えたのですか?

 20歳のときに初めて日本代表に選ばれた頃です。自分の成長を実感できたし、戦う楽しさを知りました。日本のトップ選手が集まって、海外の代表と真剣勝負をする。互いに人生を懸けて戦うんです。勝てば環境がガラリと変わる。ゾクゾクする緊張感がたまらなく、それと同時に勝って得る栄誉と負けて失うものの大きさを知りました。負ければ、これまで積み上げたものが何も評価されないのです。そこからですかね、「勝利こそすべて」という考えに至ったのは。

 

——日本代表で影響を受けた監督、選手は?

 ミゲルには感謝しています。調子がいいときも悪いときも代表に呼んでくれて、いつも「(日本代表は)お前のチームなんだから誇りと責任を持て」と言われ続けました。2012年のワールドカップ直前に最終メンバーから外れたときも、「お前の復活を楽しみにしている」と言われました。そこから本気で世界一のフットサル選手になろうと思いました。2016年のワールドカップは予選で敗れ出場できなかった。だからこそ2020年のワールドカップで僕が世界一の選手であることを証明したい。そのためには最高のプレーをして優勝したい。そこに照準を合わせて体づくりをしたいです。

 

——さて、3月2日から全日本フットサル選手権大会が始まります。リーグ戦では不本意な結果に終わったチームにとって、今季最後のリベンジの場となります。

 AFC選手権が終わって1週間のオフをもらい、少し充電できました。久しぶりにフットサルから完全に離れられたことでリフレッシュできました。今はフットサルが楽しい。僕は純粋にフットサルが好きだからここまでやってこれた。好きだから練習もできるし、遊びたい時間も削って、すべてを犠牲することができました。今はメンタルもフィジカルも充実しているので最高のパフォーマンスを見せることができると思っています。目標は優勝。それしかありません。

 

 全日本フットサル選手権がチームにとっても仁部屋にとってもリベンジの場となる

 

(柚野真也) 

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