バサジィ・フットサル 逆境で輝いた勝負強さ ホーム最終戦で逆転勝利

2017/12/12
  • バサジィ大分

 今季は不安定な戦いが続いた。開幕から黒星が先行し、9試合も白星から遠ざかったこともあった。現在4勝7分18敗、クラブ史上最低の11位。低迷の要因はひとつだけではないが、本来の攻撃的なスタイルは鳴りを潜め、それとともに連動性も失われていた。「チームに迷いがあった」と多くの選手が話すように、勝てないことで不安が増大し、チーム全体に消極的なプレーが増えた。

 

 開き直るまで時間はかかったが、田村研人は「来季もここでプレーできるかなんて分からない。ならばそれぞれが自分らしいプレーをして、アピールしよう。とにかく前へという気持ちが逆転につながった」と話すように、これからの戦いは個々の価値を高める試合となる。ただ、選手はみな「勝たなければ評価は上がらない」こと、チームの勝利への貢献度が重要項目であることを知っている。

 

 バサジィの戦力を考えれば、“らしくない”試合が続いたが、ホーム最終戦、そして7試合ぶりの勝利は何よりも薬となる。すでにプレーオフの望みは消えているとはいえ、今年1年取り組んできたことを無駄にしないためにも、残り4試合で攻撃的なフットサルの集大成を見せたいところだ。

 

「チームに勝負強さが戻った」と語った仁部屋

 

(柚野真也)

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