バサジィ・フットサル 魂を込めたプレーでゴールへ突き進む森村孝志

2017/09/01
  • バサジィ大分

 契約前の練習参加では実力の違いを見せつけられ、森村自身も「何もできない自分」を何度も痛感した。実際にバサジィ1年目の2013—2014シーズンは、なかなか試合に出られない日々が続いた。しかし、決して腐ることなく、途中出場のわずかな時間で猛烈にアピールし、少ないチャンスをものにしている。徐々に試合出場数を伸ばし、2014—2015シーズンにはリーグ戦全33試合に出場し、11得点と結果を残した。昨季から年代別の日本代表に選出されるようになり、「自分の立ち位置を確立できた」と言う。

 

 明るく、強い気持ちと謙虚さを持ち合わせ、真っ直ぐに着実にステップアップを果たしてきた森村。次なる目標は、バサジィでのタイトル獲得と日本代表への定着だ。「これまでニブさん(仁部屋和弘)に頼ってきた部分が大きいが、ようやく対等とまでは言えないがプレーに対して意見を言えるようになった。代表でも一緒にプレーできるようになりたい」。

 

 その目標に向かって走り続ける彼の後ろ姿を取材しながら一番感じるのは、全身からあふれ出る“強さ”だ。そして、その原動力は彼の口を通じて何度も聞いてきた。

 「結局は実力があるかどうかだと思う。Fリーグは巧い選手はたくさんいるけど“気持ち”や“魂”のこもった選手は少ない。Fリーグも日本代表も欲しているのはそこだなと最近感じている」

 

 現在リーグ戦で5ゴールを記録。「技術よりも力でゴールを決めるスタイルが好きだし、そういうプレーをイメージしている。分かりやすい結果はやはり数字なのでゴールを決めたい。今の結果はまったく物足りない」と語った。この言葉はまさに前へ前へとゴールへ突き進む“ブルドーザー”を連想させる。

 

フィジカルが強く、球際でも戦える魂のこもった選手

 

(柚野真也)

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