バサジィ・バレー 勢いに乗れなかったクラブカップ 決勝トーナメント1回戦敗退

2017/08/17
  • バサジィ大分

クラブカップで得た課題と収穫

 

 2試合を通して、自分たちの時間帯とそうでない時間帯との落差の激しさが課題として挙げられる。「自分たちのミスから自滅した。悪い流れを切り、自分たちの流れにもっていける組み立てをしていきたい」とキャプテンの工藤早也香は話す。

 例えば、決勝トーナメント1回戦の第1セット。序盤は伊藤のスパイクが決まり、そこから古原加奈や山下の思い切りのよいスパイクが決まった。だが、問題はそのスパイクが拾われた時間帯。相手に粘られ、つながれると2本目のチャンスで消極的なスパイクが多くなった。自分たちの積み上げてきた型にはまらなかったときに、慌てるのではなく、組み立て直す力が必要だ。

 

 収穫としては、その「自分たちの時間」には自信を持てたということ。「調子がいいときは一気に勢いに乗れると思った。今回は乗れそうなところでミスが出たのは残念だった」と伊藤。大事な場面でのミスが多かったが、会場の観客を魅了するバレーはできた。高速バレーが女子バレーでは主流だが、バサジィのオープン攻撃は迫力がある。前衛アタッカーに向けて十分に高い軌道のトスを上げ、時間的余裕を持たせて打たせるダイナミックなアタックは何度も会場を沸かせ、観客を味方につけた。それだけに自分たちのスタイルに自信を持ち、積極的にスパイクを打ち込める時間帯を増やしていきたいところだ。結果は物足りなかったが、チーム設立2年目の成長は見てとれた。

 

 

(柚野真也)

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