トリニータ 松本怜インタビュー「J1はどうしても戻りたい場所だった」

2018/11/29
  • 大分トリニータ

積み重ねた結果が過去最高のシーズンに

 

Q:リーグ戦全42試合出場、4得点10アシスト。今季の松本選手は常に安定したパフォーマンスを発揮していました。

A:プロになってけがをしなかったシーズンはなかった。高校、大学でも1年通してサッカーができたことはなかったので、今までで一番のシーズンでした。結果については悪くないけど、もっと得点もアシストも増やせたという感じはあります。

 

Q:1年を通してプレーできた要因は?

A:自分をコントロールできたこと。練習後の自主練を抑えたり、体のケアの量を増やしたり、意味のないことは何一つないので全て取り入れました。食事をパターン化したのも、その一つ。メニューを同じにして、試合前日は肉を食べたりしました。積み重ねた結果が成果につながったと思っています。

 

Q:片野坂監督が就任して以降、プレースタイルが変わりましたね。これまではスピードを武器に直線的な突破が多かったですが、攻撃を組み立てて相手を崩す技巧派になった印象を受けます。

A:この歳でも成長できている。自分の武器をうまく使えるようになったという感じです。カタさんの下でサッカーをするようになって、考えてプレーするようになりました。できるプレーよりできないプレーを優先して、練習や紅白戦で多く試しました。プレーの幅は広くなったと思います。

 

Q:大分在籍6年。2013年のJ1時代に加入し、J2、J3を経て、見事にV字回復。思うところがあるのでは?

A:J1への思いは誰よりも強かった。どうしても戻りたい場所でした。正直、大分に加入した時は、ここまでいるとは思わなかった。期限付き移籍という立場だったし、大分で結果を出して(所有元の)横浜FMに復帰するものだと思っていましたが、ビッグクラブではない大分だからこそできる経験をした。このクラブが僕に合っているのだと思います。発展途上のチームをつくり上げる楽しさがあった。これからも楽しみたいです。

 

Q:これからJ1に定着するために必要なことは?

A:J1定着に苦戦しているクラブは多いですが、もう降格はしたくない。絶対戻りたくない気持ちが大きい。これは経験しないと分からない。J3で真夏の昼間や観客の少ない会場で試合したり、プロとは呼べない苦い待遇だったことなど、したくはない経験が財産となりました。カタさんがやってきたサッカーはJ1で通用すると思っていますが、今以上にプレーの精度を高めることは重要。これまで在籍していた選手のクオリティーを上げるとともに、いい選手が加入すると思うので今年のように早い段階で戦術を理解して、一体となってプレーすれば残留できると思います。

 

今季は全試合に先発出場した

 

(柚野真也)

 

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