三平和司 勝利を導くゴールで自身3度目の昇格を狙う

2018/11/08
  • 大分トリニータ

大分合同新聞社サンクスデー企画(1)

 

 前節の横浜FC戦で1−3の逆転負けを喫し、首位を明け渡した大分トリニータだが、優勝というターゲットはいまだ射程圏内にある。残るは2試合、対戦相手の金沢、山形には、前回の対戦では負けていない。勝点6を期待したいところであり、チームとしても良いイメージを持って臨めることは確かだろう。追う立場となり肩の荷も下り、普段通りのサッカーができるはずだ。

 

 今季のトリニータの特徴は、なんといってもリーグ最多の得点数を誇る攻撃力にある。キャプテンの馬場賢治が「今の順位にいるのはチームとしてこれまで積み上げてきた結果。自分たちがやってきたことは間違いではない」と話すように、チームの戦い方にブレがない。GKを含めた後方からの丹念なボール回しで攻撃を組み立て、相手のほころびを突く。このスタイルの実現に欠かせないのが三平和司、丸谷拓也、高木駿らである。

 ホーム最終戦「大分合同新聞社サンクスデー」のオー!エス!企画として、3人のキープレーヤーに焦点を当てた。

  

 トリニータの昇格にこの人あり。2012年のJ1昇格、2016年のJ2昇格の原動力となった三平和司。昇格した過去の2シーズンは2桁得点を挙げ、チームの勝利に貢献した。今季も2桁得点を達成しており、残り2試合のプレッシャーのかかった状況でゴールを狙う。

 

 「今季リーグ前半はほとんど試合に出ていないので結果を出さないとね。試合に出られない時期はしんどかった。腐らず、人のせいにするのではなく矢印を自分に向けた」。ベンチにも入れない時期もあったが、コンディションを整え、チャンスを待った。潮目が変わったのが26節の岐阜戦だった。5戦未勝利のチームが1トップ2シャドーから2トップにシステムを変更して出番が巡ってきた。「ここで結果を出さなければ今シーズンは終わる」という覚悟で臨んだ試合で得点し、猛アピール。そこからコンスタントに試合に出場できるようになった。

 

3度目の昇格に導く三平和司

 

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