トリニータ 待望される切り札 難局を打破するジョーカーは誰だ!?

2018/09/12
  • 大分トリニータ

 J2リーグ戦が佳境を迎えている。大分トリニータは16勝6分10敗、勝点54で5位。1試合少ない首位の町田との勝点差は6。残り10試合を残し、まだ優勝を狙える位置にいる。

 

 無得点が3試合続き、勝利に見放されていたが、8日の32節熊本戦で勝利し、嫌な流れを断ち切った。片野坂知宏監督は勝てない間も「チャンスはつくれている。これまでと同じように、こだわって自分たちのサッカーをするだけ。特効薬なんてない。練習から積み上げるしかない」と信念を貫いた。これまでやってきたことは間違っていない。周りにああだ、こうだと騒がれることで選手が疑心暗鬼となり、内容が悪くなっているのかもしれないという気持ちになることを恐れ、いつも以上にブレない方針を示し続けた。

 

 夏を迎えてコンディションが落ち、パフォーマンスが低下した現実は確かにある。対戦相手に研究され、持ち味を出せずに勝点が伸びない時期もあった。だが、コンディションが戻り、攻守がかみ合えば、リーグ前半戦のような姿を取り戻すことは可能だ。結果が伴わないとき、試行錯誤する余り本来のスタイルを見失えば、コンディションが回復しても元の姿に戻れなくなってしまう。片野坂監督にとって、最も怖いのはそれであった。だからこそ、初心に帰って、スタイルを貫くことが重要だった。

 

32節熊本戦で4試合ぶりの勝利をおさめた

 

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