トリニータ シーズン総括 目標は早々と達成。シーズンを通して成長し、スタイルを築いた

2017/11/23
  • 大分トリニータ

 守備においては、1トップとシャドーのどちらかが相手の最終ラインに寄せてパスコースを限定し、サイドに追い込んでボールを奪うという狙いを徹底する。開幕当初は前線の選手が深追いする場面が多かったが、徐々にスペースを埋める守備にシフトした。「対戦相手も研究してくる、やろうとしたいサッカーができない、させてもらえないというのは往々にある」と片野坂監督。「時には割り切ったプレーも必要」と相手との力関係を判断し、守備重視の4バックにシステムを変更して、勝ち切ることもあった。

 

 プレーオフ争いから脱落した41節徳島戦、39節千葉戦の黒星が示すように、今季は大事なところで勝てなかった。試合の機微を知るベテランの衰えも影響しているのだろう。山口貴弘が引退し、山岸智の契約満了が発表され、30代のベテランがチームを去るのは不安材料だが、世代交代を進めつつ、勝負強さを身につけなければいけない。来季の課題は、このあたりにありそうだ。

 

続投が決まった片野坂監督。 来季のチーム作りに注目

 

(柚野真也)

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