大分トリニータ 昇格へのラストピース、金崎夢生がチームの起爆剤となる

2022/08/22
  • 大分トリニータ

 ただ、勝利に対する貪欲さは変わらない。プロ1年目から人一倍負けず嫌いで、誰よりもチームの勝利を追求する姿勢はそのままだ。勝つために必要とあれば、歯に衣着せぬ物言いで衝突を恐れない。試合後は「試合で課題が出るのはいいこと。次の勝利につながる」と浮かれた様子はなく、次の試合に向けて戦闘モードに入っていた。前所属の名古屋では出場機会に恵まれなかったが、「いつ試合に出ても大丈夫なように準備をしていた」と話すプロ意識の高い選手だ。自分の存在価値を示すのはゴールに絡む仕事であることは理解している。「次はゴールを決めたい」との言葉に力が入る。

 

 個性の強い選手であるため、良薬にも劇薬にもなり得る。下平監督は「そういう風に捉われがちだが、大分でプロになって育った選手。チームにも思い入れがあると本人も言っている。良薬にしかならない」とパーソナルな部分も含めて受け入れている。「勝利に対する意欲が強い選手。おとなしいチームには、彼のようなパーソナリティを持った選手が必要」(下平監督)だったことは確かだ。昇格に向けて残り11試合。勝利への意欲と大分に対する思い入れの強いラストピースがハマれば、チームの勢いは加速するはずだ。

 

ラストピースがそろい、昇格に向けて気運高まる

 

 

(柚野真也)

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