トリニータU−18 次代のスターを探せ! Vol.2

2017/10/12
  • 大分トリニータ

再ブレイクへの期待は増すばかり

酒井将輝

 

 U−16日本代表を皮切りに各年代代表に選出される有望株だ。酒井将輝(高校3年)を巡って、Jリーグアカデミー、地元熊本の強豪校のスカウト合戦が繰り広げられたのは3年前。「ハード面の充実も選んだ理由だが、指導スタッフの熱意がすごかった」と大分トリニータU−18に加入した。

 

 1年時に急成長を遂げ大ブレイク。日本代表に選ばれ、国際試合を経験したことでサッカー観が一気に広がった。プレーの判断が速くなり、サイドを主戦場に上下動を繰り返す。正確なクロス、カットインからの豪快なミドルシュートが代名詞となった。

 

 右肩上がりに成長する姿に期待は膨らんだ。だが、「戸惑うことが増え、対応しきれなかった」と伸び悩んだ時期があった。チームの監督が3年間で3度変わり、代表との戦術の違いに悩んだ。プレーのキレを失い、持ち味の思い切りの良さもなくなったが、それでも代表に選ばれるのは酒井のポテンシャルの高さの証だ。

 

 最近は壁を乗り越えたのか、チームスタイルの縦に早いサッカーを表現できるようになり、「その中でポゼッション(ボール支配率)を高めることや、相手の背後を狙う動きができるようになり得点できるようになった」と笑顔が戻った。酒井ら高校3年生にとって最後の公式大会となるJユースカップに向け、「自分たちがやってきた3年間のサッカーを見せたい。この大会で勢いに乗ってプレミアリーグ昇格を目指したい」と話す。

 

 卒業後は大学進学を目指しており、「1年から試合に出て、ユニバーシアード日本代表にコンスタントに呼ばれる選手になりたい」と明確な目標がある。どんな戦術であっても柔軟に対応できるようになった酒井。今後の成長が楽しみだ。

 

 

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