トリニータU−18 次代のスターを探せ! Vol.1

2017/10/11
  • 大分トリニータ

頼りになる守護神

津村和希

 

 県内外の遠隔地から優秀な人材が集まる大分トリニータU−18には、親元を離れ寮生活をする選手も少なくない。地元・福岡の高校からの誘いを断り、入団セレクションを受けて加入した津村和希(高校3年)も、そのひとり。「高いレベルに身を置き、サッカー環境の整っているトリニータでプレーしたかった」と自ら志願した。

 

 加入して2、3カ月は環境に慣れず不安だったようだが、「高校の部活ほど上下関係がなく、プロ選手が身近にいる環境は刺激的だった」と高い意識でサッカーに取り組む仲間に出会い、切磋琢磨した。今では寮長としてピッチ外でもチームをまとめる。学校での成績も優秀で、テスト前は同学年だけでなく、後輩にも勉強を教える頼もしい存在だ。

 

 ゴールを守る最後の砦だ。大きな声で味方をコーチングし、時には鼓舞して集中力を高める。身長177cmはゴールキーパーとしては高くはないが、抜群の反射神経と正確なキックで補う。尊敬する選手はユースの先輩の西川周作というだけあってキックへのこだわりが強いかと思われたがそうでもない。「西川さんはキックも凄いが、どんなに厳しい状況になってもチームに安心感を与える笑顔が凄い」と“周作スマイル”に憧れる。

 

 プロを目指す津村は、今年7月の天皇杯3回戦でトップチームのベンチ入りをした。「ピッチには立てなかったが大声援の中でトリニータの一員として戦えた。鳥肌が立つほど興奮した」と貴重な経験をした。高校3年生にとって最後の大会となるJユースカップに向けて、「トリニータ魂を見せたい。自分たちの代が積み上げたサッカーを発揮したい」と意気込みを語った。

 

 

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