大分トリニータ 20歳を迎えた弓場将輝 かつてない手応えと充実感

2022/05/13
  • 大分トリニータ

 中盤でコンビを組むエドゥアルド・ネットとは連携がよく、自由に動き回るネットの空けたスペースを、抜群のポジショニングでフォローする。相手のカウンターに対しては、はやる気持ちを抑え、チェックに行く時と行かない時の区別をより明確にして攻撃を遅らせる。他のボランチの選手と比べて攻撃などの面で劣っているかといえば、そうでもない。素早い攻守の切り替えで前線をサポートする連続性や、短いパスを2タッチ以内で出すことにこだわり、攻撃にリズムを与える。

 

 13節以降、弓場が先発で出場した3試合は負けなし。下平監督の構想に新たな選択肢をインプットできたはずだ。今後の活躍にも期待が高まる一方だ。「ネットとの関係性はよく、いい形で試合を進められている。守備の強度では自信があるし、セカンドボールも味方の動きを見ながら回収するように意識している。あとは得点。次の熊本戦はミドルシュートをズバーンと決めたい」と弓場。

 ホーム熊本戦の前日となる今日、誕生日を迎えた。自らのゴールで20歳を祝うつもりだ。「世界で活躍できる選手になる。このチームから世界に羽ばたく」。大きな夢と野望を持つ43番の背中が、日を追うごとに大きく見える。

 

熊本戦では「バースデーゴールを決める」と宣言した

 

 

(柚野真也)

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