大分トリニータ 心身ともに充実期にある三竿雄斗 「攻守のバランスが大事」

2022/04/29
  • 大分トリニータ

 派手さはないが試合の流れを読む能力が秀逸で、相手の長所を消し、自分の仕事をきっちりこなす。前節の栃木戦では、前々節の金沢戦で3失点した試合を猛省し、「カウンターで同じような失点をしないようにした」と相手を無失点に抑えた。攻撃においてはSBでプレーしていたときのように得点に直結するパスはなかったが、精度の高い左足のキックが攻撃の起点となった。

 

 SBに比べCBは攻撃を自重することが多い。「ついつい攻撃に参加したいと思うが、まずは守備。全員を見渡せる位置から試合をつくることを優先している」と話すように、攻守もメンタル同様にまずはバランスを第一に考えている。これまでは淡々と仕事をこなす職人タイプだったが、今季は自分がリーダーだと自覚し、精神的に一皮むけた。ここ2試合、元気のない攻撃陣に対し、「いい形でボールを動かせているし、問題はない。信じている」と穏やかな表情で語った。三竿の言葉から攻撃陣に対する揺るぎない信頼と期待が感じられた。

 

写真は全て大分フットボールクラブの提供

 

チームの勝利のためのプレーを最優先する

 

 

(柚野真也)

 

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