トリニータ 注目の新戦力①長沢駿 待望の大型FWはチームに相乗効果を生み出す

2021/02/05
  • 大分トリニータ

 サッカーに真摯(しんし)に向き合う姿勢は、2014年に右膝前十字靭(じん)帯断裂で長期離脱してから変化した。ボールを蹴ることもできず、8カ月のリハビリ期間を経て復帰。ピッチに立てる喜びを実感したと同時に「一日一日を大事にしないといけない」と思うようになった。

 「このサッカーをやりたい!」と思い決断した新天地では、「難しさはあるが、緻密でやりがいがある」と充実した日々を送る。これまでのクラブと異なり戦術の落とし込みに時間を割くことに戸惑いはあったが、積極的にコミュニケーションを図る。キャンプでは同部屋の長谷川雄志にクロスのタイミングや細かい立ち位置を確認し、質問攻めする毎日だという。

 

 高い打点のヘディングや鋭い飛び出しを生かし、泥くさくゴールを狙う。「自分がボールを収めれば、シャドーの2人が動き回り、相手もマークしにくいと思う」と周囲を生かすプレーも忘れない。尊敬する元日本代表の西沢明訓氏が好んで着けた背番号20を大分で背負う。「エース番号の10の2倍頑張らないといけないのが20番」と西沢氏の教えをプレーで表現する。長沢の加入により、チームには相乗効果と呼ぶにふさわしい現象が起きている。

 

キャンプでは戦術理解を重視する長沢駿(写真提供大分FC

 

 

(柚野真也)

 

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