2020ルーキーファイル(トリニータ) チームの将来を背負う逸材・高橋祐翔

2020/05/11
  • 大分トリニータ

 フィジカル以上に頭を悩ますのが戦術だ。高校時代は堅守速攻、走って蹴ることが基本だったが、「180度サッカーが変わった。これまで、指示通りに正確に動くことしか考えていなかったが、自分で判断して、全体で試合を組み立てなければいけない。毎日、頭がパンクしそうだった」とプロの壁を痛感した。しかし、木っ端みじんにたたきのめされたからこそ修復も早い。このあり余る時間に「ゼロから頭を整理して、体もつくれている」と、詰め込んだ情報を細かくそしゃくし、血となり骨としている。

 

 食事改善で体重は増量し、体は一回り大きくなった。戦術は実践しなければ判断できないこともあるが、机上では理解できた。また、考える時間が多くなったことで目標が明確になった。「焦りは禁物だが、ゆっくりしていられない。1年目であってもリーグ再開後は連戦が続くのでチャンスはくる。身長の高さと左利きであることを武器としたい。アピールして、1試合でも多く出たい」と、心と体を整え準備している。

 

 練習再開後は「猛烈にアピールする」と語った

 

 

(柚野真也)

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