トリニータ 今季ラストゲーム、攻め勝ち来季につながる試合を

2019/12/04
  • 大分トリニータ

 今季も徹底した「サイドを起点に置く」ことも、課題解決につながる。中央ばかりにボールを集めても、四方からプレッシャーを掛けられてつぶされるのが関の山だ。一方、サイドならば相手に挟まれる機会はそれほどなく、中央への切り込みを匂わせながら、縦のスペースを狙って加速することもできる。右サイドの松本怜は、「もっと積極的に攻撃参加すれば2対1の局面をつくれる。そうすれば攻撃の成功率は上がる」と話す。個々の役割の明確化とサイド攻撃。この条件を満たすことができれば、勝利はぐっと近くなる。

 

 今季は残留争いに巻き込まれることなく、GKからパスをつなぐ得意のスタイルでJ1リーグに旋風を巻き起こした大分。チームのベクトルをぶらさずに手にした勝利の数々は、選手に大きな自信を与えただろう。後半戦は選手が入れ替わり、対戦相手に十分な対策を練られ苦戦したが、シーズン最後の試合を快勝することで「終わり方」の印象はずいぶんと変わってくる。来季へのステップアップにもなるはずだ。

 

今季残留争いに加わることなく最終戦を迎える

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ