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TURNING POINT 〜つきぬけた瞬間〜 #03 「まだまだ俺はこんなもんじゃない」(小畑武尊・ダッシュ東保ボクシングジム)

2018/01/12
  • ターニングポイント~つきぬけた瞬間~

 試合に勝つためにコツコツと準備をする。この分かりやすく、地道な作業が小畑は心地よかった。傍で見守り、指導してきた東保会長は、「プロになった当初は口数も少なく、闘志を内に秘めるタイプだったが、今も昔も負けん気が強く、厳しいトレーニングにも根をあげることはなかった」と小畑を評価する。

 

 頑張っている人間のエネルギーは、見る者に何かを与える。小畑が2戦、3戦と勝ち進むとジムは活気づき、小畑を応援する後援会が立ち上がった。フェザー級から2階級上げてライト級になり、減量苦からパワーダウンしていた持ち味の接近戦にキレが戻り、勝負ができるようになった。

 

 決して器用なタイプのボクサーではない。相手にパンチをもらうことは多いが、歯を食いしばって耐え、それ以上のパンチを相手に打ち込む。「(パンチを当てて相手との距離をとる)ヒット&アウェイは練習しているが、試合になるとどつきあいになる」と話す根っからのファイターは、「相手を倒すこと」を信条とする。そのスタイルに魅せられて応援するファンは多い。

 

 全日本新人王のベルトを持ち帰ることはできなかったが、気持ちを切り替えている。「久しぶり(6試合ぶり)の負けだった。前回の負けより比べものにならないほど悔しい」と、背負うものが大きくなった分だけ悔しさも大きくなった。「まだまだ俺はこんなもんじゃない」と再起に向けて動き出した。「日本タイトルに挑戦して、そして世界を獲る」。年末に味わった悔しさを糧に飛躍を遂げることができれば、2度目のターニングポイントが訪れるはずだ。

 

日本タイトル、そして世界を獲ることが目標 

 

(柚野真也)

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