南九州四県対抗バスケ選手権大会県予選 女子は中津北が追随許さず優勝

2019/04/16
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 木下に限らず、コートに立った選手誰もがボールを持てばゴールを目指し、果敢に1対1を仕掛ける。タイトなディフェンスに手を抜く者などおらず、相手にひと息もつかせない。これでもかというほど走る。さらに驚くのは、現状が未完成であること。パスのつながりや連係面は準備不足で改善の余地が大幅にあり、潤滑油となるエースでキャプテンの工藤佑美(3年)をけがで欠いていた。歯車がかみ合えば、威力は倍増するのだから他校にとっては手がつけられない。

 

 「自分たちのバスケができていない。特に前半はディフェンスがうまくいっていない。私たちは身長が低いので、勝てる要素を磨かないと全国では勝てない」と工藤。見据える先が高いからこそ、求めるものも必然と高くなる。寄せの速い守備でボールを奪い、そこから速攻が始まる。今大会はもう一つの武器である外から射抜くシュートが少なかった。木下は「優勝したのは素直にうれしいけど、満足はない。昨年はインターハイ(全国高校総体)に出場できず悔しい思いをした。県総体に向けてやれることはまだまだある」と一層の情熱を燃やす。県内で敵なし、と印象付けた優勝だった。

 

ベンチも一体となって戦うのが中津北スタイル

 

(柚野真也)

 

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