県内一周大分合同駅伝 注目の九州総合スポーツカレッジ

2019/02/21
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走りを追求し才能“再”開花 

 

矢野陽介(九州総合スポーツカレッジ1年)=宇佐=

 

 初の県内一周大分合同駅伝に参加する屋久島出身(鹿児島県)の矢野陽介。大塚と同じ九州総合スポーツカレッジ陸上部の1期生だ。178㌢の長身を生かしたスライド走法で「1秒でも速くタスキをつなぎたい」と意気込む。

 

 中学3年時に鹿児島県大会800㍍で優勝し、注目を集めた。いくつかの高校からスポーツ推薦の話があったが、地元の高校を選ぶ。ただ、そこには陸上に専念する環境が整っておらず、鳴かず飛ばずの日々。2年時に鹿児島県下一周駅伝に出場したことが主だった成績で、結果を残せなかったが学業の成績は伸びた。

 

 学業に重きを置いた3年間、進学先には困らなかったが、国公立大学の合格通知を受けるも、「もう一度、陸上を本気でやってみたい」と昨年4月から同カレッジに入学し、本格的に走りを追求する日々を過ごす。衛藤総監督は「潜在能力は高いものを持っている。この1年は土台をつくったので、これからもっと伸びる」と期待を寄せる。

 

 県内一周大分合同駅伝では、カレッジ所在地の宇佐市代表として1日目の2区に出場。「気負い過ぎず、自分の力を出せればいい」と、久しぶりの駅伝だが気持ちの昂りを抑え、順位を一つ上げてタスキをつないだ。

 

 今後の活躍が楽しみな矢野陽介

 

攻守のつなぎ役からタスキをつなぐ 

 

川畑怜央(九州総合スポーツカレッジ1年)=宇佐=

 

 九州総合スポーツカレッジではサッカー部に所属する川畑怜央。中盤のダイナモとして豊富な運動量でピッチを縦横無尽に駆け回る。「相手の攻撃の芽を摘み、そこからカウンターにつなげるのが自分の特徴」。サッカーにおいて攻守のつなぎ役を担う。

 

 その豊富な運動量とスピードに目をつけたのが陸上部の衛藤総監督。「中学、高校でもサッカー部に所属しながら駅伝に駆り出されたことは知っていた。陸上の走りではないので厳しいが、今後につながる何かのきっかけになればいい」と誘った。

 

 川畑にとって駅伝の助っ人は慣れたもの。二つ返事で引き受け、県内一周大分合同駅伝に参加することになった。「駅伝はきついし辛いけど、出るからにはしっかりと結果を残したい。作戦なんて考える余裕はないので、とにかく食らいつく」と意気込みを語った。

 

 走りを専門とする選手たちとのレースは厳しい結果となったが、得たものも大きい。本職のサッカーは来年度から九州リーグに昇格する。「走りの質を追求したい。レベルが上がるが、活躍できるようになりたい」。駅伝での経験をサッカーに還元する。

 

今回は助っ人として参加した川畑怜央

 

(柚野真也)

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