インターハイのあとvol.2 ライバルから仲間となり、深い絆で結ばれた5人 なぎなた団体(大分西)

2018/08/28
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 インターハイで競技生活を終えると大きな覚悟を決めて挑んだ坂口瑞姫(3年)と重藤里奈(3年)は、「10年以上一緒に練習してきた仲間。全国優勝したかったけど悔いはない」(坂口)、「私にとって初めての全国大会は、先鋒から大将までつなぐ試合ができて、最高の試合となった」(重藤)と全ての力を出し切った充実感が漂っていた。

 

 そんな5人に小野博美監督は、「先鋒から大将まで穴のない学年だった。それぞれに個性があり、競い合い、最後の最後に昇り詰めた。誰か一人でも抜けたら勝てなかったと思う」と賛辞を送った。1年生でメンバー入りし、サポートした安部友菜は「県高校総体の頃から絆が見えて格好良かった。伝統を引き継ぎたい」と先輩の活躍する姿を目に焼き付けた。

 

 競技を続ける者、一線を退く者、他の道に進む者————。これまで同じ道を一緒に歩んできた5人が、これからはそれぞれ別の道を歩むことになるが、彼女たちの絆は切れることはない。この夏、最高の仲間と最高の時間を過ごし、ほんの少しだけ悔しさを味わったが、「すべてを出し切った」と彼女たちの言葉は清々しく、一点の曇りもなかった。

 

笑顔が充実感を物語っている

 

「インターハイのあと」連載記事はこちらから

Vol.1 ボクシング 安達魁渡(鶴崎工業高)

Vol.2 なぎなた 大分西高

Vol.3 ボクシング 河野泰斗(鶴崎工業高)

Vol.4 陸上 大谷夏稀(大分雄城台高)

Vol.5 陸上 奈須貴子(大分雄城台高)

Vol.6 カヌー 田中智貴(高田高)

Vol.7 フェンシング 御手洗拓真(大分豊府高)

 

(柚野真也)

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