デフビーチバレー 大分で日本代表選考会を開催

2018/06/28
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 デフ(聴覚障がい者)スポーツの普及を図る日本デフビーチバレーボール協会(牛尾洋人理事長、大分市)は23日、大分市の田ノ浦ビーチで第24回夏季デフリンピック(2021年開催)の日本代表候補選手選考会を開いた。

 

 選考会には県外から男子6人、女子4人が参加した。ダッシュや反復横跳びなどのフィジカルテスト、ボールコントロールなどのテクニカルテストの後、試合形式の実戦テストを実施した。結果を基に男女2人ずつが選出される。今回選ばれた選手は10月に大分市で開かれる国別対抗親善試合に日本代表として出場する。

 

 選考会に参加した瀬井達也(35)は、過去2度のデフリンピックに出場。「インドア(屋内)でバレーをしている選手も参加し、年々国内のレベルが高くなっている。自分も負けないようにアピールした」と話し、「10月の国際大会は世界のトップレベルを体感できるいいチャンス。試合の場が少ないので経験を積むためにも参加したい」と代表への強い思いを語った。

 

 初参加の高山愛海(17)は現役の高校生。ビーチバレー経験はないが普段は体育館でデフバレーボールを練習している。「ビーチは動きにくく、2人でコミュニケーションを取ることの重要さを知った。持てる力は出せたし、代表で活動したい思いは強くなった」と意気込む。

 

 牛尾理事長は「デフスポーツの競技人口は少なく、デフリンピックを知っている人はまだまだ少ない。代表が強くなり、実績を上げることで認知度を高めたい。今後、競技者が増えるような講習会や日本代表の間口を広げるための選考会も継続的に実施したい」と話している。

試合形式の実戦テストが行われた

 

(柚野真也)

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