グッドルーザー サッカー 笑いと涙があふれたロッカールーム、新たなページを刻んだ大分南 【大分県】

2022/11/12
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 タイムアップの笛が鳴り響くと、ピッチに崩れ落ちる選手、両手で顔を覆ったまましばらく動けない選手、笑顔で健闘をたたえる選手がいた。優勝を逃した悔しさもあれば、力を出し尽くした充実感もあった。80分間必死で走り抜いた選手たちを三重野監督はねぎらい、「(コロナ禍で)練習ができなかった経験も、決勝で負けた経験も、今後の財産になる」と言葉を掛けた。

 

 試合を終えたロッカールームは笑いと涙があふれた。3年生がそれぞれ、思いを同級生と下級生に伝えた。キャプテンの末永孟久(3年)は「最初は先生から怒られ、みんなに迷惑をかけ、キャプテンらしいことができなかった。夏の練習はきつかったけど、頑張ったからこのピッチに立てた。このメンバーでやれてよかったと思う」と感謝の言葉を伝えた。本住蓮(同)は「自分はこれで競技をするのが最後になる。サッカー人生の最後をこのメンバーでやれて本当によかった。練習後の部室でみんなとワチャワチャできなくなるのは寂しいけど、引退してからもみんなで仲良くしよう」と笑いを誘った。

 勝利はつかめなかったが、大分南サッカー部の歴史に新たなページを刻んだ。3年生の流した汗と涙は、後輩たちへの大きな道標となったはずだ。

 

初めて決勝の舞台に進んだ大分南

 

 

(柚野真也) 

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