3年生、夏物語 vol.4 野球 僕が明豊を選んだ理由 黒木日向(3年)

2021/08/28
  • HEADLINE

 黒木は「甲子園に出る最短距離が明豊」との理由で志望校を選んだ。野球の町・津久見で育ち、小学生の頃から野球は身近な存在だった。甲子園の憧れが目標となったのは中学の頃。早い段階から硬球に慣れようと大分南リトルシニアに入り、2年の頃から主力として全国大会に出場し、実績を積んだ。

 県内トップクラスの好打者として明豊に入学したが、黒木と同様に全国から甲子園で活躍することを目標とする選手が集まる明豊のレベルは練習から違ったという。「今まで見たことのないレベルで練習をしていた。レギュラーになれるとは思えなかった」が正直な感想だったが、「ここなら野球がうまくなれる」と素直に思えた。

 

 うまくなりたい一心で白球を追い、バットを振った。先輩の野球に取り組む姿勢を学び、同級生と励まし合った。「辛いと思ったことはない。成長できている実感があり、楽しかった」。自分たちが最上級生となった新チームでは、主力の一人としてチームを引っ張る立場になっていた。「甲子園に出場する」ことが目標だったが、チームの掲げる「日本一を目指す」ことで、さらなる飛躍を遂げ、センバツの好結果へとつながった。「寮も学校も全ての生活が一緒だった。同級生32人は友だちというか家族のような存在。最高の仲間と明豊でしか味わえない時間を過ごせたのは僕の野球人生で最高の宝物となる」。卒業までの半年間は最高の仲間と野球を楽しむつもりだ。

 

 

「明豊で野球ができたことを誇りに思う」と語った

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ