【動画】ヒーローズ#5 日本文理大付属高校ラグビー部

2020/05/21
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 新型コロナウイルスの感染拡大で春から全国各地の高校大会で中止が相次ぎ、今夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が決まった。3年生は一度も試合を行う機会のないまま部活動を引退する可能性がある。ヒーローとなるはずだった3年生は“今”どんな思いを胸に抱いているのか。

 

日本文理大付属高校ラグビー部

 

 ようやく全体練習ができるようになったが、県高校総体の開催は未定。目標が定めにくいがキャプテンの熊田登吾(3年)は「花園予選に向けて準備は進めたい」と話す。新チームとなって初めての公式戦となった1月の県高校新人大会では、大分上野丘に勝利しベスト4入り。優勝した大分東明に敗れたが、1トライ1ゴールを決めた。目標が大分東明、大分舞鶴の2強にどれだけ近づけるかと明確になった。「これからという時に練習が自粛になった」と後藤哲也監督は悔やむ。

 

 全体練習ができなかった期間は、体づくりを中心にウエイトトレーニングやランニングで追い込んだ。石松広大(3年)が「体力はついたし、体が大きくなった」と成果を口にする。2年生から3年生にかけて最も伸びしろがある時期にボールを使った練習はできなかったが、個人に焦点を当てたことで基礎能力は上がった。「この先、コロナウイルスの第2波の発生があるかもしれないし、どうなるか分からない。ただ、そのなかでブレずに目標に向けるようにしたい」と後藤監督。

 

 コンタクトスポーツのラグビーにおいて、3つの密が重ならないようにメニューを考えるのは難しいが、十分に配慮し、制限のある中で練習を続ける。後藤監督は「努力したことはいつか報われると思っているが、できることなら試合をさせてあげたい。選手が真剣に練習している姿を見ているので」と苦しい胸の内を吐露した。

 

努力はいつか報われると見守る後藤哲也監督

 

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