全日本U-12サッカー選手権県予選 MSSが嬉しい初優勝

2019/11/26
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 全日本U-12サッカー選手権県予選は24日、大分市の昭和電工サッカー・ラグビー場であった。準決勝で大分トリニータU-12に勝利したMSS(大分市)と2年ぶり2回目の優勝を狙うドリームキッズFC(同)が対戦。全日本U-12サッカー選手権大会の出場権を懸けて熱戦を繰り広げた。

 

 決勝は試合前から激しい雨が降り、ボールが滑りやすいピッチ状況。序盤は両チームとも縦に早くボールを入れる明確な狙いがあった。ピッチに慣れ始めるとドリブルや短いパスをつなぐようになり、攻守の入れ替わりも速くなる。スコアが動いたのは16分。「狙いとするサイド攻撃から、いい形ができた」とMSSの増田忠俊監督。右クロスを中川天蒼(6年)が後ろに落とし、フリーの渡辺丈輝(6年)がミドルシュートを決めて先制点を挙げた。

 

 この1点で主導権を握ったMSSは、後半開始早々に中川が得意のドリブルから左足を振り抜き2-0とリードを広げた。増田監督が「今大会は思うような結果が出ずにフラストレーションが溜まっていたと思うが、決勝でやってくれた」と称賛した中川は後半7分にも追加点を決め、2得点1アシストと活躍。守備陣も安定したプレーを見せ、相手を無失点に抑え嬉しい初優勝を飾った。

 

 MSSは元日本代表の増田監督が2014年に設立したクラブチーム。「サッカーで最も大事な“止める、蹴る、運ぶ”のスキル(技術)」を、増田監督が普段の練習から徹底させている。「今日のような雨でも技術があれば普段通りに試合ができる」と決勝でも特別な策を講じることなく、試合の状況によって選手に判断させて、ロングボールとサイド攻撃を使い分けた。

 

 「思うようなプレーができた。全国では予選突破を目指す」と殊勲を立てた渡辺は笑顔のコメント。増田監督は優勝を喜びながらも、「まだまだ成長過程にある」と謙虚に述べ、増田イズムが注入された選手とともに全国大会で躍進を誓った。

初の全国大会出場を決めたMSS

 

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