レスリング 県高校新人大会で20年連続21回目の優勝を決めた日本文理大学付属の強さの秘密とは

2020/11/29
  • クラブ・部活訪問

 個人戦65kg級で優勝したキャプテンの広石春樹(2年)は、「全体練習では技術を高める練習が多いが、自主練習で足りないところを重点的に補えるようになった。効率の良い練習で結果を出せている」と語る。レスリングに必要な筋肉、無駄な筋肉があり、鍛え方を間違えると故障しやすくなることを知り、やみくもに特訓することはなくなった。

 

 取材当日は3、4人のグループで実戦形式の練習をしていたが、できる選手が他の選手を指導する「現役コーチ」の方式を取っていた。「教えるとは教わること」と勝監督。互いにタックルやディフェンス、投げ技について探求し、疑問を投げかける。考え、話すことで頭が整理できるようだ。解決策が定まらないときは監督が明確な答えを導く。

 

 「要領がいい」とはあまり褒め言葉にならないことが多いが、駆け引きや心理戦が必要なレスリングにおいては、最高のパフォーマンスを続けるためには不可欠なもの。練習でいくら頑張っても、試合で通用しなければ意味がない。「勝つために必要なことは何かと考えている」(勝監督)。それが強さの秘密のようだ。

 

追求心を持って練習に取り組む

 

 

(柚野真也)

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